ぺんくんブログ
介護

介護 認知症について知っていこう!

どーも、ぺんくんです。

いきなりの質問ですがみなさん、認知症についてどのくらい知っていますか?

私は新米だった頃、現場でよく認知症という言葉をききました。私は資格を取りながら仕事をしていたため、認知症ってどんな症状があるんだろうと疑問を抱いたことがありました。

そこで今回はみなさんに、認知症について知ってもらいたい!ということで、認知症についてお話ししていこうと思います(^-^)

初めて介護の仕事をする人や家族の中でもしや?と思うことがあるときに、ぜひ役に立てたらなと思っております。

では、認知症についてお話ししていきます!

認知症について知っていこう!

認知症とは、認知機能が低下していく脳の病気。

枠内では認知症について大まかに言いましたが、もっと具体的に認知症についてお話ししていきますね。

認知症の中核症状

認知症の中核症状は多少の差はありますが、認知症になると誰にでも起こる症状です。

もしかしたら認知症かもしれない…と思うことがあるかもしれません。

そのときに!認知症かどうか見極めるときに、これから紹介する7つの症状があるか確認してみてください。

もしこの中の症状が現れていたら、認知症の可能性が高いと思われます。では、ご紹介していきます(^-^)

記憶障害

物忘れが悪化する。初期に見られるのが、最近の出来事をすべて忘れてしまっている。

また記銘力(新しいことを覚え込む)、保持力(覚えていたことを記憶のなかにとどめておく)、想起力(過去の記憶を呼び起こす)が弱くなっていきます。

認知症物忘れの違い

認知症すべてものを忘れる、物忘れに自覚がない、日常生活に支障あり

物忘れ一部の物忘れ、物忘れに自覚がある、日常生活に支障なし

見当識障害

時間、場所、人物等の日常生活に必要な情報を理解する能力が失われる。

実行機能障害

料理など、計画をたてて実行することが出来なくなる。

計算力の低下

数字や計算に関することが出来なくなる。そのため、買い物などが難しくなってしまう。

失語

聴覚等に障害がないのに、言語能力として、『話す』『聞く』『書く』『読む』が選択的に失われる。

失行

運動機能が損なわれていないのに、目的に沿った適切な行動が出来なくなる。

例えば、洋服を着ることが出来ない。など。

失認

感覚機能は損なわれていないのに、見たり聞いたりしたことが正しく認識できなくなる。

例えば、鏡に映った自分が誰かわからない。など。


私はたくさんの認知症の方にお会いしてきましたが、たしかにこの7つの症状は誰にでも見られました。

ついさっきまで食べていた食事を忘れてしまう。自分の名前を書くことが出来ない…。など。

認知症の疑いがあるなぁと思う人にはまず、

・今日は何月何日何曜日ですか

・あなたが今いる場所はどこですか

・計算式をしてもらう

を行ってみてください。認知症か判定する質問の中にも、このような似た質問がありますので、やってみると良いかもです。

認知症の行動症状

認知症の人には、以下の行動が多く見られてきます。

徘徊…目的なく歩き回る。原因として、過去の記憶や精神的な不安定等が考えられる。

夕暮れ症候群(帰宅願望)…「家に帰る」と強い願望が現れる。夕方に現れることが多い。

常同行動…同じ行動を繰り返す。

昼夜逆転…夕方以降より活発になる。興奮状態もみられる。

不潔行為…便に触った手で壁に擦り付ける行為がみられる。

収集癖…物を拾ったりする行為が繰り返される。

異食…食べ物ではないものを口に入れる。

失禁…脳の変化により、排尿や排便のメカニズムがうまく働かなくなる。

私が関わってきた認知症の人には、”夕暮れ症候群(帰宅願望)””昼夜逆転””失禁”の方が多かったです。

夕暮れ症候群(帰宅願望)に関しては、毎日夕方になると必ず「家に帰ります」「家に帰らないといけないの」と発言します。この行動には驚きでした(*_*)

認知症の心理症状

認知症の人の心理状態もご紹介したいと思います。

不安感…漠然とした不安がつきまとう。

感情失禁…感情が抑えられなくなる。

抑うつ…気分の浮き沈みを訴える。

意欲の低下…無気力や無関心がみられる。

幻覚…現実にはないことを見たり聞いたりする。

錯覚…現実に存在する物を誤って認識する。

妄想…論理的に誤っていることを直感的に確信して思い込む。

睡眠障害…日中の傾眠や夜間の不眠等がある。

睡眠障害に関しては、行動にあった昼夜逆転と同じように、日中より夜間のほうが活発に行動します。そのため、街中などで夜中に徘徊をしている認知症の人を見かけることがあるかもしれません。

うつ病とせん妄

うつ病とせん妄は、認知症と間違われやすい症状です。こちらもご紹介しておきますね(^-^)

うつ病

*身体の不調を訴えることが多い

*物忘れについて肯定する

*ひきこもることが多い

*口数が少なくなる

*食欲が減る

*夕方より午前中に具合が悪くなる

*急速に進行する

せん妄

*意識の混濁(覚醒水準の低下)

*幻覚を伴う

*発症が急激

*1日の中で症状が変動(日内変動)

*夜間に起こることが多い

*失禁が起こりやすい

認知症の種類

認知症には様々な種類があることをご存知でしょうか?

こちらでは、六種類の認知症をご紹介したいと思います。

アルツハイマー認知症

脳の萎縮で起こる。

症状

見当識、失語、失行、失認 など

人格は比較的に保たれる

アルツハイマー型認知症は、認知症の中で一番多く現れます。

脳血管性認知症

脳出血、脳梗塞によって起こる。

まだらに起こる認知症として、まだら認知症とも言われています。

症状

記憶障害、見当識障害、感情失禁、妄想、言語障害、知覚障害、片マヒ など

脳血管性認知症アルツハイマー型認知症に比べて、男性に多くみられます。

レビー小体型認知症

起こる原因は不明。

症状

パーキンソン症状

※パーキンソン症状とは…

身体全体の動きが悪くなる、すくみ足、小刻み歩行、前頭姿勢、急に止まれない、転倒を繰り返す

レビー小体型認知症は、進行が比較的早く、認知機能が変動するのが特徴といわれています。

前頭側頭型認知症(ピック病)

前頭葉と側頭葉に限定して脳が萎縮する

症状

人が変わったような行動(人格障害)、常同行動 など

私は初めて前頭側頭型認知症(ピック病)の方とお会いしたときは、かなりの衝撃を受けました。

今までの認知症の方にない行動をしたり、平気で物を自分の部屋へ持っていったり。私はまだ前頭側頭型認知症(ピック病)のことを知らないで、どうして人を困らせるようなことをするんだろうと思っていました。

しかし、そのような行動も前頭側頭型認知症(ピック病)の症状でした。無理矢理その人の行動を阻止したりすると混乱を招いてしまい、更に症状が悪化してしまうということも仕事していくなかで分かっていきました。

クロイツフェルト・ヤコブ病

プリオンたんぱくによる感染で、急速に進行する。

症状

記憶障害、運動マヒ、幻覚 など

50歳~60歳に発症します。

慢性硬膜下血腫

転倒による頭部外傷で起こる。(転倒してから1ヶ月~3ヶ月症状が起こる)

手術は可能ですが、神経を傷付けやすいというデメリットがあります。

認知症ケアについて

認知症の人とどのように接していけば良いのかわからないという方に、これから認知症ケアの大切さを三つ教えていきますね。


◎一つ目は、コミュニケーションを図るときです。認知症の人とコミュニケーションを図るときは、本人が思っている「現実」を否定せず、共感的に受け入れてください

認知症の人の話を聞こうとせず、無理矢理やめさせようとすると、興奮してしまう恐れがあります。


◎二つ目は、認知症の人の気持ちを読み取ることです。認知症の人のプライドを大切にし、本人の気持ちに沿った関わりかたが必要になるため、気持ちを読み取ることも大切とされています。


◎三つ目は、認知症の人にも出来ることはできるだけ本人にやってもらってください。〔援助する―援助される〕という関係ではなく、平等な関係を築いていくのも大切です。

認知症の人の出来ることもみて支援することによって、その人に残された機能へ働きをかけることが出来るためです。

介護現場でご利用者様の中には、やってもらうのが当たり前と思っている人もいます。

しかし私たちは介護士なので、その人に沿ったケアを職員同士で話し合い、職員全員が同じケアをしていくのがベストなことだと思います。


この三つのことをするだけでも認知症の人は、信頼感を抱いてくれる確率が高くなると、私は現場で生かしながら思っています。

認知症の人は「自分の話を聞いてくれる」「気持ちをわかってくれる」という思いが生まれていくことにより、信頼を抱いてくれるのかなと。

認知症の人も同じ人間である

「この人は認知症だから」と、差別してしまうことはないですか?

しかし、認知症の人も私たちと同じ人間です。同じ喜怒哀楽を持っています。

うまく話せない、うまく伝えられない人もいますが、その人を「宇宙人だから話せない」「何言っているかわからない」と思わず、また口に出さないでください。。聞いている本人はきっと、心の中では傷をついているはずです。

実際私は現場でこの言葉を聞いたときは、言葉を失ってしまいました。ベテランの人がその言葉を発するとは思わなかったからです。もし自分が相手の立場だったら…。

初めてお会いしたときは、わからないかもしれません。しかし接していくうちに、何を訴えているのか何を伝えているのか、必ずわかってきます。

認知症についてのまとめ!

みなさん、認知症について少しでも知ることが出来ましたでしょうか(^-^)

🐧認知症には様々な種類がある(一番多いのは、アルツハイマー型認知症)

🐧いろんな症状がある(徘徊、昼夜逆転など)

🐧認知症ケアは大切(共感する、気持ちを読み取る、出来ることをしてもらう)

🐧認知症の人も同じ人間である(相手の気持ちを考えてみる)

これまでご紹介してきたことをまとめてみました(^-^)

認知症の人の対応は、本当に大変なことです。しかし、周りに共感出来る人がいることによって、大変さが軽減されると思います。

だから私は今回、認知症について少しでも多くの人に知ってもらおい、少しでも共感出来る人が周りにいてもらえたらなと思い、認知症についてご紹介しました。

これから、そしてこれからも認知症に関わっていく人たちに少しでも役立ってもらえたらなと思います(^-^)

ではまたお会いしましょう(´ω`)♪